OR ET ROSE自由が丘|香りと楽しむ大人のクリスマススワッグレッスン

レッスン当日の香りと空間に包まれて

市場帰りの花材がサロンに広がる森の香り
この日は朝から市場に出かけて、たくさんの花材を車に積んで戻ってきました。
毎年恒例のことなんだけど、やっぱりこの瞬間は何度やっても胸が高鳴ります。
車の中が森の中みたいになるの。
ユーカリやヒムロスギの香りがぎゅうぎゅうに詰まっていて、もうむせかえるほど(笑)
そのままサロンの扉を開けた瞬間に、空気が変わるんですよね。
しんとした冬の朝が、一気にフレッシュな緑の香りに包まれて。
「うわぁ、いい香り!」って、入ってきた生徒さんが声を揃えて言ってくれたのが、ちょっと嬉しくて。
この空気感ごと、届けたいなぁと思いました。
生徒さんの第一声は「深呼吸したくなる」

レッスン前、全員がそろって席につく前の、あのなんとも言えない時間。
少し緊張と、でもすごくワクワクしてるような。
そんな中で、皆さんが一番に感じたのは「香り」だったみたい。
「なんだか、ここに来ると深呼吸したくなるのよね」ってぽろっと言った方がいて。
あ、やっぱりそうなんだ、って私も納得。
日常の忙しさの中で、呼吸が浅くなってる方も多いと思うんです。
だからこそ、このサロンではまず香りで、心と身体のリズムを整えてもらいたいなと。
香りって、目には見えないけど、ちゃんと気持ちに届くんですよね。
シャビー&エレガントなスワッグ作りの流れ
Step 1:ベース作り(長さとカーブを決める)

スワッグ作りで一番大切なのは、最初の一手。
ベースになる枝や葉の配置で、全体の印象ががらっと変わります。
私は毎回「まず長さをイメージしてみて」と伝えています。
自分がどこに飾りたいか、どんな雰囲気にしたいか。
そこがぼんやりしていると、手も進みにくいんですよね。
今回は大ぶりの枝を一番下に挿すところからスタート。
しっかりワイヤーで留めて、土台を安定させるのがコツです。
この時点で重みがぐらついていると、後半でバランスが崩れやすくなるので。
「ここが一番難しい!」という声もありましたが、みんな少しずつコツをつかんで、黙々と取り組んでいました。
静かだけど、なんとも集中した、良い空気。
Step 2:フォーカルポイントで印象を決める
主役になる花材――今回は深い秋色の紫陽花などを使いました。
この部分って、本当に個性が出るんですよね。
「どこに入れたら一番かわいく見えるかな?」って、みんな何度も置き直していて。
それがまた、愛おしい光景で。
中には「私はちょっと右寄りにしてみた」とか、「真ん中を外してこなれ感を出したい」とか。
それぞれの美意識が、スワッグにちゃんと映っていて、見ていて嬉しくなりました。
フォーカルポイントが決まると、急に全体がまとまって見えるのが不思議。
この瞬間が一番「できた!」って実感できるところかもしれません。
ぐっと目を引く場所があると、全体の完成度が上がるんです。
まるで、作品に魂が入るような感覚です。
Step 3:左右に広がりを持たせてナチュラルに

次に取りかかるのは、スワッグに自然な動きをつける工程。
「広がり」って聞くと、どうしても左右対称を目指しがちだけど、実はちょっと違うんです。
「自然に見える揺らぎ」って、左右がほんの少しずれていたり、高さがずれていたり。
完璧じゃないからこそ、エレガントに見える。
生徒さんの中には「えっ、バランス取らなくていいの?」って驚いてた方もいました。
でも、素材を放射線状に意識しながら入れていくと、不思議と整って見えるんですよね。
「なんか、これって生け花っぽいですね」って呟いた方もいて、なるほどと思いました。
型にはめないで、素材と会話しながら作る感じ。
それが、シャビーエレガントな魅力でもあるのかなと思います。
Step 4:上部を整えて、吊るしたときの美しさを
最後の仕上げは、スワッグの上部。
ここをふんわり整えることで、完成度がぐっと高まります。
見落としがちだけど、「吊るしたときの見え方」って実はとても大事。
だから、この工程では軽やかで柔らかい素材を選んで、上部のフローレットをそっと隠すように入れていきます。
みんな、ここまで来るともう手慣れたもので。
ちょっと余裕が出てきて、「これがないと年越せないかも〜」なんて笑いながら仕上げていました。
最後に全体を少し離れて眺めて、重さの偏りや隙間をチェック。
「ここ、もう少し足そうかな?」なんて相談しながら、完成のひと手間を加える時間。
この瞬間が、とっても好きです。
静かな満足感と、ちょっとした達成感と。
出来上がったスワッグは、どれも本当に素敵でした。
まるで、空間を飾るオブジェのよう。
華やかだけど派手すぎない、香りと存在感のある「大人のクリスマス」そのものでした。
完成作品はまるでオブジェ!持ち帰りの姿にも感動





スワッグを担いで帰る日常から少し離れた時間
仕上がった作品を袋に入れるとき、毎回ちょっとした感動があるんです。
「これ、本当に自分で作ったの?」って、そんな表情。
今回もやっぱり皆さん、見惚れてました。 写真を撮ったり、眺めたり、じわじわと喜びが込み上げてくるみたいで。
そして最後の最後。 私は持ち帰り用に、大きな袋を何サイズかご用意してるんですが…… ほとんどの方が、まるで担ぐようにしてお持ち帰りになるんです。
思わず笑ってしまうくらい大きな作品を、大切に大切に。
それを見送る時間も、実はとても好きなんです。 「ありがとう、また来ますね」って、軽く手を振りながら帰る背中が、すごく印象的で。
ああ、届けられてよかったな、って毎回思います。
手がベタベタになっても…笑いながら完成を喜ぶ姿
今回、初めて使う材料が多かったので、ちょっと戸惑いもあったかもしれません。
フローレットにワイヤー、オアシスボンド。 聞きなれない名前と、見たことない素材たち。
「これ、本当に水でも大丈夫なんですか?」なんて、不安そうに聞かれたり(笑)
でも、手がベタベタになっても、「面白かった!」って声がたくさん出てきて。
手についたヤニやボンドを取るのに、アルコール除菌ジェルが一番いいって話したら、みんな爆笑。 「そんな情報、先に言って〜!」なんて。
わいわい言いながら、それでも最後はしっかり形になっていて。
わからないけどやってみるって、案外一番大人が楽しめる時間かもしれませんね。
江ノ島移転前、自由が丘でのラストクリスマスに寄せて
「ここでの思い出が、ひとつひとつ宝物です」
実は、今回のレッスンが、自由が丘サロンでの最後のクリスマスレッスンになりました。
この場所で、たくさんの笑顔と香りが重なって。 本当に、どの季節のレッスンも愛おしかったけれど、やっぱり冬は特別だったかもしれません。
寒い外から、ふわっと暖かいサロンに入ってくる瞬間。 ユーカリとヒバの香りに包まれて、ホッとする。
「来れてよかった」と言ってもらえるたびに、私の方が元気をもらっていました。
サロンの扉を閉めたあと、しんとした空間に残る香りを感じながら。 少し、しんみりとした気持ちにもなったけれど……
でも、それもまたいい時間だったと思っています。
来年からは江ノ島で|サーフィンと花と、新しい景色へ

そして、来年からは念願の場所「江ノ島」へ拠点を移します。
私にとっては、サーフィンをする時間も、花と同じくらい大事な日常のひとつ。 そのふたつが出会える場所で、新たなレッスンをはじめる予定です。
まだ少し先だけど、またこうして香りに包まれた時間を一緒に過ごせたら嬉しいです。
海のそばで、ゆっくりと。 風に吹かれながら、新しい季節のスワッグを作る日を思い描いています。
また、次の場所でも。 OR ET ROSEらしく、香りとエレガンスを大切に。
皆さんに再会できる日を、楽しみにしていますね。
最後に|ご案内とこれからのこと
ご参加・ご予約・お知らせの詳細はこちらから
これまで自由が丘で出会ってくださった皆さま、 そしてこれから江ノ島で出会う未来の皆さまへ。
OR ET ROSEの最新レッスン情報や、お申込み、過去の作品などは、下記のペライチサイトにてご覧いただけます。
季節ごとのご案内は、InstagramやLINEでも更新しています。 気になる方は、ぜひお気軽にフォローしてくださいね。
おわりに|香りは、記憶とともに残るもの
レッスンを終えた後、ふとスワッグの香りが残る玄関を通ったとき、 今日のことを思い出してもらえたら、それが何よりの贈り物です。
花は、時間が経つごとに変化していくもの。 でも、その香りや手触りは、思い出としてちゃんと残っていく。
そんなふうに、誰かの日常に寄り添えるものを、これからも作っていきたいと思います。
今日も読んでくださって、ありがとうございました。



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