「なんで綺麗に写らないの?」花の写真がしっくりこない時に見直したい撮り方と見せ方
お花は美しいのに、なぜ写真にするとパッとしないの?
実は、私も最初すごく悩んでました

作品に満足してるのに、写真で見ると「あれ?」ってなる
フラワーアレンジメントを仕事にして30年以上になりますが、写真のことで悩んだのは案外最近なんです。
「なんでこんなに綺麗に活けたのに、写真だと全然伝わらないの…?」
そんな風に感じたのは、自分の作品をSNSで紹介しようとした時でした。
レッスンが終わって「いい作品ができた!」ってウキウキでスマホを構えるんですけど、撮った写真を見ると、
なんだかぼんやりしてるし、色も沈んで見えるし、あの時の感動が写ってない。
自分の作品をちゃんと伝えたいのに、「私のセンス、伝わってない…?」って、ちょっと不安になったんですよね。
雑誌の写真と何が違うの?」って本気で考えた

映える=派手、ではないことに気づいた
昔は「雑誌の写真って、やっぱプロの機材じゃなきゃ無理でしょ」って思ってたんですけど、
実際はカメラじゃなくて“見せ方”の工夫がすごかった。
- 花の配置のバランス
- 背景の色や質感
- 光の入れ方 など
写真映えするかどうかって、技術というより「魅せ方のセンス」なんだなと実感しました。
そして気づいたのは、「綺麗に撮れた!」って思えると、自分の作品にもっと自信が持てるんです。
それだけで、お客様に提案するときの言葉の重みも変わる感じがしました。
映えない原因は撮り方だけじゃない?

「撮影テクニックさえあればいい」と思ってたけど…
大事なのはどこを伝えたいかって視点
最初は、「光?アングル?レンズ?」みたいに、技術ばかりを追いかけてた時期がありました。
でも、なんか違うんですよね。
パズルのピースが合わない感じというか。頑張って撮っても、どこかしっくりこなくて。
ある日、レッスンで生徒さんが活けたブーケを撮った時、
「このブーケ、〇〇さんの優しさが出てるな」って思ったんです。
そこにフォーカスして、背景もシンプルにして、ふんわりした光で撮ったら、その人らしさが写真に出たんです。
あなたが何を届けたいかが、いちばん大事
「映える」じゃなく「伝わる」写真が撮れたら嬉しい
その体験から、私はフラワーアレンジメントを撮るときの意識ががらっと変わりました。
綺麗に整えるよりも、「この作品をどう見せたら、この人らしさが伝わるかな?」って考えるようになったんです。
不思議なんですけど、それだけで
自然に映える写真になることが増えたんですよね。
花はもちろん主役なんだけど、
それを活けた“あなた自身の感性”が伝わるような撮り方が、いちばん素敵だなって思います。
スマホでも大丈夫!花の写真が美しくなる3つの撮影ポイント
光の扱い方で、写真は劇的に変わる

自然光があるだけで、花の表情が変わる
「明るく撮れたらそれでOK」と思っていた時期がありました。
でも実は、花の魅力を引き出すには光の方向と柔らかさが大事なんです。
自然光なら、できれば午前中のやわらかい光。
逆に、昼過ぎの強い直射日光はコントラストが強くなりすぎて、花の色が飛んでしまうことも。
私のおすすめは、窓の近く+レースのカーテン越しの光。
ふんわりとした柔らかい空気感が出て、フラワーアレンジメントの色や質感がきれいに写ります。
背景と小物で、写真の印象が決まる

背景は引き算が基本
お花の写真でよくあるのが、「背景がごちゃごちゃしてて作品が目立たない」問題。
私も昔は、自宅の棚の上でそのまま撮って「なんか映えないなぁ」って思ってました。
だからこそ、背景を一度無地にしてみるのがおすすめです。
白い布や木目の板、無地の壁など、主役が引き立つ環境をつくるとぐっと印象が変わります。
撮影用にちょっとしたボードを用意しておくと、毎回の撮影がラクになりますよ。
オルエローズではご用意しています。
構図を工夫するだけで作品らしさが出る

3分割・S字・Zがお気に入り
スマホで撮るとき、斜め45度からグッと近づいちゃいます。
すると歪みが出るのでスマホの倍率で拡大してください。
構図は 3分割・S字・Zがお花とても映えると思います。
フラワーアレンジメントの見せ方で差をつけるには?
上手に活けても「普通」に見えるのはなぜか

大人のセンスは引き算の美学から
経験が長くなればなるほど、花の扱いには慣れてきます。
でも、ふと「なんだか普通だな」と感じる時があるんですよね。
私自身、アレンジは整っているのに、写真にしたらよくある花の写真に見えてがっかりしたことが何度もありました。
そこで意識するようになったのが、「どこで止めるか」「何を削るか」。
つまり、あえて盛らない美しさを大切にすること。
余白を残す、花の表情を見せる、空気感を活かす。
この意識があるだけで、作品の世界観がぐっと深まります。
配色とラインが作品の物語を語りはじめる

見せたい色と流れを決めるだけで印象が変わる
私のサロンでは、「テーマカラーを一つ決めてアレンジする練習」をよく取り入れています。
テーマが決まると、花選び・資材・配置の流れが自然とまとまってくるんですよね。
さらに、花のラインをどう流すかで動きが出ます。
忘れがちですが、奥行きのためにバックに角度をつけます。
それだけで、写真にした時に静止画なのにストーリーが感じられるんです。
構成や配色が決まった作品って、撮る前から「きれいに撮れそう」って感じるんです。
そういう時は、カメラを構える手も自然とワクワクしてくるんですよ。
自由が丘の極上レッスンで学べる絵画のような花
写真に映える完成度の高い作品は、やっぱり空気感が違う
レッスンで体験する「写真で見ても綺麗」な仕上がり
サロンで初めて来られた方によく言われるのが、「自分の作品が、こんなに写真で映えるなんて思わなかった」という言葉です。
これは、その場でただ綺麗に作るだけじゃなくて、
「撮った時にどう見えるか」を意識したアレンジの仕方をお伝えしているからなんです。
実際、花の向きや高さをちょっと変えるだけで、写真の完成度が一気に上がることもあります。
自分の作品が思った以上に絵画みたいに写った時の生徒さんの笑顔、忘れられません。
魅せ方まで学ぶと、自分の世界観が伝わり始める
教室というより、表現の場としてのフラワーアレンジメント
写真で作品を残すことって、ただの記録じゃないんですよね。
その人の世界観や美意識が映る、ひとつの表現なんです。
「もっとこう見せたい」
「自分らしいアレンジって何だろう」
そう思いながら花と向き合っていくと、自然とレッスンの中身も変わってきます。
サロンでは、そんな表現するアレンジを目指す方にぴったりの内容を用意しています。
写真にも残したくなるような、自分らしさのある作品。
それを一緒に作っていける場所でありたいと思っています。
写真で伝えるあなたらしさとは?
「いい写真」って、本当はどんな写真?

テクニックより気持ちが写ることもある
ある時、生徒さんが撮った1枚の花の写真を見て、私はちょっと感動してしまったんです。
構図も光の入り方も、正直いえば完璧とは言えなかったけど、
そのブーケを大切に見つめるまなざしが、写真にちゃんと出ていたんですよね。
ああ、これがその人らしい作品ってことなんだなって思いました。
撮り方のコツはもちろん大切。
でもそれだけじゃなくて、「どう見せたいか」「どんな気持ちで作ったか」っていう部分も、写真にはにじみ出るんだと思います。
自分らしさを写せるようになると、レッスンがもっと楽しくなる
人と比べないでいいんだ」って思えた瞬間
私は昔、自分の作品を写真で見返すのがあまり好きじゃなかったんです。
上手に撮れないし、他の人の写真の方が断然おしゃれに見えるし。
でも、「私はこういう花が好きで、こういう見せ方が好きなんだ」って気づけた時から、
なんだか写真を撮ることが、すごく楽しくなったんですよね。
たとえば、ふんわりした光と余白のある構図が私は好き。
その感覚がわかってからは、写真もアレンジも「私っぽいね」って言われるようになりました。
作品にらしさが出てくると、他の誰かと比べる必要がなくなるんです。
その感覚を、ぜひレッスンの中で体験してほしいなと思っています。
まとめ|あなたの作品が、もっと輝くために

悩んでた頃の自分に伝えたいこと
「そのままでも、十分素敵だよ」って言ってあげたい
以前の私は、なんとなく納得のいかない写真を見ながら、
「私の作品って、全然オシャレじゃないな」と落ち込んだりしてました。
でも今は、上手に撮れたよりも、私らしく撮れたの方がうれしいって思えるようになったんです。
その変化があったからこそ、
「作品を写真で残す」ことが、ただの作業じゃなくて、
自分を表現する手段になった気がしています。
作品が自信に変わる、その第一歩として
写真に残したくなるような花を、あなたの手で
もし今、「うまく撮れない」「綺麗に見えない」と感じているなら、
それはきっと、ほんの少しの工夫で変えられます。
そして何より、あなたの作品には、
あなたにしか作れない空気と感性がちゃんとある。
自由が丘のサロンでは、そんな「伝える力」まで育てられるレッスンをご用意しています。
自分の作品を、もっと好きになれるように。
見せ方を変えるだけで、世界が少しだけ変わる。
そんな体験を、あなたにも届けられたら嬉しいです。
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