ルノルマンカード 錨の意味とリーディングのコツ
錨のカードって、どんな意味があるの?

錨=安定。でもそれだけじゃありません。
ルノルマンカードの「錨(いかり)」を見ると、まず思い浮かべるのは安定というイメージではないでしょうか。
船が揺れないようにしっかり固定する、あの重たい金属のかたまり。
落ち着いた、安心できる、そんな穏やかな感覚を連想される方も多いと思います。
でも実は、このカードの意味ってそれだけじゃないんです。
船が錨を下ろすということは、「ここからしばらく動きません」というサインでもあります。
つまり、安定と同時に停滞も表すことがあるんですね。
だから私は、このカードが出たとき、いつも少し考えます。
「今の私は、落ち着いているのか、それとも動けずにいるのか?」
どちらの側面に自分が近いのか、そんな問いかけをしてみるんです。
錨の意味を知っているだけでは足りないんです
もちろん、カードの意味を覚えるのは大切なことです。
でも、意味だけを知っていても、心に届くリーディングはできません。
たとえば、仕事が順調に進んでいるときに錨のカードが出たとします。
「やった、今は安定しているんだ」と受け取るのも一つの見方。
でも「このままじゃ、ちょっと停滞してるかも?」と受け取ることもできるんですね。
どちらが正解というよりも、両方の意味をどう感じ取るかが大事なんです。
その感覚は、これまでの人生の中で経験した「立ち止まり」や「再出発」が教えてくれるものかもしれません。
だからこそ、カードの解釈には、知識と同じくらい経験と感性が必要だと思っています。
錨と他のカードの組み合わせで読むとき
錨のカードは、他のカードと一緒に読むことでさらに深い意味を持ってきます。
いくつか代表的な組み合わせをご紹介しますね。

- 錨+船(3):長期的な移動や海外との安定したつながり。
- 錨+家(4):落ち着いた家庭、長く住む家、居場所の固定。
- 錨+木(5):ゆっくりだけど深く根を張るような健康や人生の安定。
- 錨+雲(6):一見安定しているようで不安定な内面、不透明さ。
- 錨+狐(14):仕事の継続性。仕事はあるが、慎重さや疑いも必要。
- 錨+魚(34):経済的な安定や長期的な資産形成。
- 錨+ハート(24):長く続く愛情や信頼関係。
- 錨+十字架(36):安定の中にある精神的重荷、または長期的な試練。
組み合わせを読むときは、「錨」が固定や安定という土台を意味することを念頭に、そのもう一枚が何に対しての安定なのかを見ていくと、リーディングがしやすくなります。
本当の意味での「立ち止まり」って、こういうことでした
立ち止まるしかなかった日々
コロナが広がりはじめたころ、私の仕事もすべて止まりました。
イベントもレッスンも中止。雑貨の販売も百貨店に出せなくなって……。
ずっと「体を動かすことが仕事」と思っていた私には、本当に衝撃的で。
最初は不安でいっぱいで、どうしたらいいか分かりませんでした。
でも、時間ができたことで、ふと立ち止まることができたんです。
「私、本当は何を大切にしてきたんだろう?」
そんな問いが自然と浮かびました。
錨を下ろす=自分の土台を見つける時間でした

そのとき思い出したのが、ずっと昔にやっていた「お花の教室」でした。
もう一度、そこに戻ってみたい。
でも、どうやって生徒さんを集めたらいいかまったく分からなくて。
昔みたいにチラシを配るわけにもいかないし、SNSもあまり使ったことがなかったんです。
そこで一念発起して、ビジネスの基礎をもう一度学ぶことにしました。
あるコンサルの先生との出会いもあって、今の時代に合った方法で、ゼロから学び直す決意をしたんです。
その時間は、まさに私にとって「錨を下ろした」ような期間でした。
自分の感覚だけで突っ走るのではなく、土台を整えてから動き出す。
今思えば、あの立ち止まりがあったからこそ、今の私があると感じています。
そして、錨のカードを見ると、いつもあのときの自分を思い出すんです。
女優の生徒さんから教わったこと

「意味を知る」より「なりきる力」
私のルノルマンの生徒さんの中に、現役の女優さんがいらっしゃいます。
彼女がカードを読んでいるのを見ていると、意味を覚えているというより、まるでそのシーンになりきっているように感じるんです。
ある日、彼女が錨のカードを引いたとき、こう言ったんです。
「これは安心というより、身動きが取れなくて息苦しい感じがする」って。
その瞬間、私の中で何かがカチッと音を立てたような感覚がありました。
意味の暗記ではなく、そのとき感じたことが正直に出てくる。
それって、言葉以上に真実に近い気がしたんです。
カードの意味を深く読み解く力って、こんな風に感覚からくるものなのかもしれません。
誰にでもある「感じ取る力」
「女優だから特別なんでしょ?」って思うかもしれません。
でも、私はそうは思っていません。
感じ取る力って、誰の中にもちゃんとあるものだと思っています。
ただ、日常の中でその感覚に耳を傾ける機会が少ないだけ。
カードを読むときも、「これはどういう意味かな?」と考える前に、
「今の自分は、このカードを見てどう感じる?」と問いかけてみてほしいんです。
その感覚を大切にすると、リーディングはぐっと深まっていきますよ。
錨のカードが今、あなたに伝えていること

今日のあなたに必要なのは固定?前進?
錨のカードが出たとき、それは「この場所で落ち着いていいよ」というメッセージかもしれません。
でも逆に、「そこから一歩踏み出してごらん」と言っていることもあります。
大切なのは、今のあなたにとって止まることが必要なのか、動くことが必要なのかを感じてみることです。
焦らず、心に耳を澄ませてみてください。
人生における自分の錨を見つけるワーク

たとえば、こんなふうに問いかけてみましょう。
- 今、私が安心できる場所はどこ?
- 私が根を下ろしているものは何?
- その場所に、私は自分の意思でいる?
このワークを通じて、自分が無意識に錨を下ろしている場所やものに気づくかもしれません。
気づいた瞬間から、意識は変わっていきます。
リーディングに活かせる3つの視点
- 表面的な意味にとらわれないこと:安定=良いこと、ではないかもしれません。
- その人の状況に合わせて読むこと:同じカードでも、出るタイミングで意味は変わります。
- 問いかけを大切にすること:「なぜ今このカードが出たのか?」を自分に問いかけてみてください。
この3つの視点を意識するだけで、カードからのメッセージはずっと深く、あなたに届くようになります。
もっと深く学びたいあなたへ

錨のカードのように、心を落ち着けて学ぶ場所があります
ここまで読んでくださってありがとうございます。
ルノルマンカードに少しでも興味が湧いた方、もっと深く学んでみたいと感じた方へ。
私は「意味を丸暗記する」のではなく、「自分の感性で感じ取る力」を大切にしたレッスンを行っています。
カードと向き合いながら、自分自身とも向き合う時間。
そんな豊かな学びを、一緒に体験してみませんか?
初心者の方も大歓迎です。 安心できる少人数制で、ひとりひとりのペースに合わせてサポートしています。
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ルノルマンカードを学ぶスクール、詳細はこちらのページにまとめています。 ぜひ一度のぞいてみてくださいね。
お会いできる日を、楽しみにしています。



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