SNSとAIで“伝わる言葉”を見つける方法
言葉には、力がある
「美しいものを、美しい言葉で包む」。
これは私がこれまで大切にしてきた世界観です。
極上フラワーレッスン、Bouquet of Love、そしてフォーチュンフラワーリーディング。
これまで私が作ってきたランディングページは、どれも「シャビー&エレガント」をテーマに、夢を感じてもらえるような、うっとりする世界観で構成してきました。
お花のレッスンやカードリーディングのページだからこそ、「美しさ」に引き寄せられる人の心を意識して、
まるで香りや空気感まで伝わるような、そんな言葉を選び、飾ってきたのです。

その方向性は、私のことをよく知るコンサルの先生からも「あなたらしいから大切にして」と言われてきました。
けれど、今。
私は新しく「魔法のSNS講座」という、全く違うタイプの講座を作っています。
対象は、50代以上のSNSが苦手な女性たち。
スマホも苦手、ITの言葉もよく分からない、でも「何か始めたい」「自分らしく発信してみたい」
そんな想いを持った方たちのための、超初心者向け講座です。
正直なところ、最初はこれまでと同じように、美しく・丁寧に・エレガントな世界観でページを作っていました。
色合いもフォントも、構成も、どこか“夢のあるお花のレッスンページ”と同じ雰囲気にしていたんです。

でも、それを見た瞬間——
コンサルの先生から言われたのは、まさかの一言。
「これは、素敵でエレガントすぎる。対象者がこんなに長い文章読みますか?」
言われてみて、はっとしました。美しくエレガントにといつも言われていたので
本当に驚きました。確かにそうです!!すごい!
それから文章は1/3に削り、専門用語もやめて、文字も大きく見やすく。
“エレガントな物語”ではなく、“シンプルで親しみやすい会話”に変換する作業を始めました。
すると不思議なことに、言葉を変えるだけでページの空気が変わる。
「読んでいてわかりやすい」「自分でもできそう」と思っていただけると思います。
言葉には、力があります。
それは単なる“説明”のためのものではなく、
その一言が、未来のお客様の「やってみたい」という気持ちをそっと引き出す。
だからこそ、ランディングページに書くその“たった一言”を、
どんな気持ちで・誰に向けて・どんなトーンで届けるかが、とても大切なんです。
キャッチコピーとは何か?
キャッチコピーとは、ただ「目立つ言葉」ではありません。
たった一言でも、その言葉に「これは私のことだ」と感じた瞬間、人の心は動き始めます。
私はこれまで、フラワーやカードの講座でランディングページを作ってきました。
たとえば、
極上フラワーレッスン のキャッチコピーはこんなふうに:
「一歩先を行く、新しいデザインを学びたいフラワー経験者向け」
「絵画と洋書からデザインアレンジを読み解く、どこにもない、全く新しいレッスンスタイル」
「ひらめき・ときめき・インスピレーションで魅力的なフラワーアレンジを自分で創り出す」
これは、すでにフラワーを学んだことがある経験者に向けた言葉。
“さらに上を目指す”という意欲のある方に刺さるように、自由・創造・芸術的な世界を伝えるように設計しています。
フォーチュンフラワーリーディング は、もっとスピリチュアルで柔らかく:
「もっとワクワクする夢中になれることがほしいと考えているあなた」
「未来を認識するための手がかりが見つかる不思議なカードの力」
「リーディングから生まれたあなたのテーマを、心を込めたフラワーアレンジメントにしてお届けします」
この言葉たちは、「気づき」や「癒し」「未来を楽しみにする心」を持っている人の心に向けたもの。
文章も少し長めで、ふんわりと包み込むように構成しています。
ところが、今回の「魔法のSNS講座」は全く違います。
対象は、スマホやSNSに対してちょっぴり苦手意識を持っている、50代以上の女性たち。
「わかりやすく」「簡単そう」「安心できそう」
そんなキーワードが、彼女たちの心に届く鍵になります。
だから、キャッチコピーもこんなふうに大変身:
「50歳からでも遅くない!新しい学びでビジネスをもっと楽しく」
「パソコンが苦手でも大丈夫!スマホひとつで広がるビジネス」
「今さらじゃない、今だからこそ!学んで広げる私のビジネス」
「SNSやAIがわからなくてもOK!楽しく学んでビジネスを広げよう」
「もっと自由に、もっと自分らしく!50歳からのビジネスのカタチ」
極上フラワーやカード講座では、言葉を詩のように、美しく、感性に訴えるようにしていました。
でもこのSNS講座では、「あ、これなら私でもできそう」と感じてもらえることが何よりも大切です。
だからこそ、キャッチコピーのトーン、言葉の選び方、長さや語彙まで
「誰に届けたいか」によって180度変わってくるのです。

キャッチコピーとは、
“あなたの思い”と“誰かの心”をつなぐ、たった一行の橋。
どんなに素晴らしい内容でも、その最初の橋が架からなければ、相手には届きません。
でも、たった一言がその橋になることもある。
だからこそ、その一言を、丁寧に、愛をこめて選びたいのです。
言葉は“誰に向けて書くか”で変わる
「いいことを書いたのに、反応がない」
「こんなに素敵なサービスなのに、なぜ申し込みが来ないの?」
そんな経験、ありませんか?
私にもあります。
でもその原因は、「文章の良し悪し」ではないことも多いのです。
それはもしかしたら——
“誰に向けて書いているか”が、ぼやけてしまっているから。
同じサービスでも、届けたい相手が変われば、伝え方もまったく変わります。
たとえば、「フラワーアレンジメントのレッスン」とひとことで言っても——
フラワー経験者向けであれば:
「一歩先を行く、新しいデザインを学びたいフラワー経験者向け」
「自由な発想をさらに加速する、あなたのための極上ご褒美 花時間」

初心者向けなら:
「お花が好き、でもアレンジの仕方がよく分からない方へ」
「はじめてでも安心。ゼロから美しく活けるコツが身につく花レッスン」
この違いは、「話しかける相手が誰か」で自然に生まれるものです。
今回私が取り組んでいる「魔法のSNS講座」は、まさにその“誰に届けたいか”がすべてを変える好例でした。
これまで私が作ってきたページは、感性の高い女性向け、世界観を大切にする方々に向けて書いていたので、
フレーズは抽象的で、響きが美しく、余白のある表現が多かったのです。
でもこの講座では、それでは伝わらない。
むしろ「難しそう」「私には無理」と思わせてしまうこともあるんですね。
たとえば、こんな言葉の違いが生まれます。
これまでの講座なら…
「想像の翼を広げて、あなたのオリジナルフラワーデザインへ転換」
「ひらめき・ときめき・インスピレーションで魅力的なアレンジを創造」
これは、世界観に浸る時間を楽しめる方に響く言葉。
あえて抽象的な表現にすることで、読者の感性に火をつけるような工夫をしていました。
一方で、SNS初心者の方には、こんな表現に変わります。
魔法のSNS講座では…
「パソコンが苦手でも大丈夫!スマホひとつで広がるビジネス」
「今さらじゃない、今だからこそ!学んで広げる私のビジネス」
「学んでみたら、意外と簡単!新しいスキルでビジネスが変わる」
ここで大事なのは、「難しい言葉を使わない」「安心感を与える」「今からでも間に合う」をしっかり伝えること。
同じ私が書いていても、
相手が変わることで、言葉も、トーンも、構成もすべてが変わってくる。
これが、“伝える”ではなく、“届く”言葉を選ぶということなんだと、今回改めて実感しました。
SNSでも、LINEでも、ペライチでも、伝えるべき内容は同じかもしれません。
でも「誰に、どんな言葉で語るか」を意識するだけで、その届き方はまったく違ってきます。
だからこそ、最初に立ち止まって考えるのです。
「私は、誰に届けたいのか?」
「その人は、どんなことに悩み、どんな言葉なら“私にもできそう”と思えるのか?」
あなたが届けたい想いは、きっと誰かの未来を変える力を持っています。
そのために、あなたの言葉が “その人にとってのわかりやすさ” に変換されているかどうか。
それこそが、ページ作り・文章作りにおいてのいちばん大切な出発点なのだと思います。
自分の言葉で書く勇気を持つ
実は、今の時代、キャッチコピーやページの文章は、チャットGPTを使えば一瞬で作れてしまいます。
「未来に向けて可能性を広げる…」
「ビジネスの可能性を最大化し…」
「発信の負担を減らしながら、効果を最大化…」
そういった、“よく見るキーワード”を使った文章なら、ものの数秒で仕上がります。
けれど、私がそれを使って、コンサルの先生に添削をお願いしたところ——
一目で「AIが書いたね」と見抜かれてしまいました。
AIを使ってはいけないわけではありません。
むしろ、「AIを活用して、発信の負担を減らし、ビジネスを加速していく」ことは、これからますます重要です。
けれど、そこで問われたのは“言葉の本質”でした。
「『ランディングページ』って、そもそも何?」
「『効果を最大化』って、誰にとっての効果?」
「『戦略的に使う』って、どういうことか説明できる?」
確かに、そうなんです。
そんな言葉を使っている私自身が、その意味をしっかり語れないとしたら…
その言葉たちは、“自分の言葉”ではなく、ただ“並べた言葉”でしかないんですよね。
そして、私の講座の対象である
「SNSが苦手」「ランディングページなんて聞いたことがない」50代以上の女性たちに、そんな言葉は届かない。
だから私は、もう一度ゼロに戻って、言葉を自分の中から選び直すことにしたのです。
たとえば、こんなふうに。
AIが出してきたフレーズ:
「AIを活用し、発信の負担を減らしながら効果を最大化」
「ビジネスのための戦略的な使い方を学びます」
…ではなく、私の言葉で言い直すと:
「AIって聞くと難しそうだけれど、話しかけるだけで100%自分の味方ができるんです」
「大丈夫!設定から一緒に始めます。届けたい人に、自分の気持ちをしっかりと伝えましょう。」

そして、
AIが出してきた結びの言葉:
「魅力的なランディングページを自分で作れるようになります」
…を、私の言葉にすると:
「ここまで学んだあなたはなんと!
自分で申し込みページが作れます。
売り込まなくても売れる、ネットのページ!」
どうでしょう?
言葉をガラッと変えただけで、空気が柔らかくなり、ぐっと身近に感じませんか?
「すごい言葉」ではなく、「伝わる言葉」のほうが、何倍も価値がある。
自分の言葉で書くことには、少し勇気がいります。
“プロっぽさ”を手放すようで、ちょっと怖いと感じることもあります。
でも、それを乗り越えて「あなたらしい言葉」で伝えたとき、
ページの向こうで「この人、私のことわかってる」と感じてくれる誰かが、きっと現れる。
そして、AIは敵ではなく、むしろ“あなたの言葉を引き出す相棒”になるんです。
AIにヒントをもらいながら、自分の想いや声に変換していく——
それこそが、これからの時代の“AIとの付き合い方”だと思います。
あなたの言葉で、あなたの思いを届けること。
それが、人の心を動かす“キャッチコピー”になるのです。
言葉の力で、ご縁が動き出す
今回の「魔法のSNS講座」では、難しそうな言葉や横文字を全部見直しました。
AIの力も借りつつ、“本当に届けたい相手に伝わる言葉”へ。
それだけで、ページの空気が一変したのです。
「難しくない」
「私にもできそう」
「なんだか、楽しそう」
そんなふうに思ってもらえるかどうかは、書く内容ではなく、言葉の選び方。
私たちが扱っているのは、“人の心”です。
だからこそ、あなた自身の言葉が、一番強い。

自分の気持ちに正直な言葉で、
未来のお客さまに話しかけてみてください。
その一言が、ご縁の扉をそっと開いてくれます。
このブログで紹介したような、言葉づくりやAIの活用法をわかりやすく学べる「魔法のSNS講座」も開講しています。
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