暑さに強い花 で楽しむ 夏のフラワーアレンジメント
暑すぎて、植物もへとへとです
ここ数年、夏の花が本当に弱くなってきた
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年々暑くなってるなあ、とは感じていたけど、ここ2、3年はちょっと異常な感じ。
オルエローズのベランダにある観葉植物たち。10年以上元気だったのに、今では葉が焼けてしまったり、なんとなく弱々しくなってきました。多分、もうコンクリートの照り返しが原因で、日中は鉢の中がスチーム状態なんだと思います。
切り花も同じ。
市場にも表れていて、母の日が終わったあと、6月後半から7月になると本当に静か。
花屋さんも「もう仕入れ控えてる」と言うくらい、市場の人影が少なくて、ガラガラです。

夏のお花は、まず“選び方”がすべて
暑さに強いかどうか、まずはそこを見る
「この花かわいい」も大事だけど、夏はとにかく持ちの良さを優先するのが正解。
一番確実なのは、仕入れ日をお花屋さんに聞いてみること。仕入れたばかりの花なら、持ちもいいし、水揚げもきれいにされていることが多いです。
あと、茎の状態。ドロドロしていたら、それはもう終わりかけ。ツヤのある茎、葉がしゃんとしているかどうか、ここもポイントです。
ガーベラと菊は深水に要注意
夏でもよく見かけるのが、ガーベラや菊。でもこの2つ、実は深水にすると逆に茎が腐りやすいんです。
特にガーベラは繊維が柔らかいので、すぐにドロドロになります。
こういう茎のタイプは、花瓶よりオアシス向き。浅めの水で管理したほうが長持ちします。
意外と持つのは草花系と南国系
草花って、ひ弱なイメージあるかもしれないけど、実は水さえきれいに保てば意外とがんばってくれます。
それよりもおすすめなのが南国系の花たち。
アンスリウム、デンファレ、シンビジウムなどは、見た目にも涼しげで、暑さに強くて水揚げも良好。
夏にぴったりの頼れる存在です。

花瓶で飾るならこの花たち。夏でもちゃんと持ちます
暑さに強い花の選び方、花瓶編
おうちで花瓶に生けるとき、一番気になるのはやっぱり「どれくらい持つか」。
見た目がいくらきれいでも、2日でしおれちゃったらがっかりです。だからこそ、選び方にちょっとしたコツがあります。
まずおすすめなのは、ワックスのようなツヤのある花びらや葉っぱをもつ花。こういうタイプは乾燥にも強く、蒸し暑さにも負けにくいんです。
そして茎が硬めで、腐りにくいもの。ここを意識するだけで、花瓶での日持ちがぐっと変わります。
花瓶向きのおすすめ夏花リスト
・アンスリウム
・デンファレ(蘭系)
・シンビジウム
・ユーカリ(ポポラスなど)
・リューカデンドロン
・ドラセナ(ゴッドセフィアナ)
・エリンジウム
・ケイトウ
色味的にも、ピンク・グリーン・オレンジ・パープル系など夏らしく取り入れやすいものばかり。
少量でも空間がぱっと華やぐし、涼しげに見えるのもいいところです。
ちょっとしたケアでさらに長持ち
朝晩の水替えができればベストですが、日中出かける日は、氷を浮かべて出かけるだけでも違います。
あと、直射日光は避けて。レースカーテン越しの場所が理想です。
あとは、茎のぬめりを感じたらすぐに切り戻し。これで清潔さが保てます。
オアシスでアレンジするなら?
暑さに強く、吸水力もある花材を選ぶ
夏のフラワーアレンジメントって、難しそうに思われがちだけど、使う花材次第で意外と簡単になります。
ポイントは、オアシスにしっかり水を吸ってくれて、花びらが厚めの花を使うこと。
細かい花や弱い草花は避けて、ある程度しっかりした茎と花びらの子を選ぶと安心です。
オアシス向きのおすすめ夏花リスト
・トルコキキョウ(リシアンサス)
・カーネーション
・アンスリウム
・ピンポンマム、スプレーマム(菊系)
・リモニウム(ドライにも◎)
・モカラ(蘭系)
・ヒペリカム(実もの)
・利休草、スターチス(グリーンやアクセントに)

トルコキキョウは、白や淡いパープルを選べばぐっと涼しげになります。
リモニウムやスターチスなどドライになる花材をちょこっと混ぜると、暑さ対策としても優秀です。
オアシスは深さと見えない水がポイント
オアシスを使うときは、器に深さがあることも大切。
夏場は特に、オアシスの水が蒸発しやすいので、たっぷり吸わせておくと花が長持ちします。
あと、花でオアシスがちゃんと隠れてると、見た目にも涼しげに見えるんですよね。
意外と夏に弱い花たち。避けたほうがいいものもあります
ひまわりやバラは意外と繊細
夏の花といえばひまわり、って思いがちですが、実はひまわりは暑さに弱いんです。
特に切り花として飾ると、水が濁りやすく茎も腐りやすい。しっかり水を替えてあげないとあっという間にしんなりします。

そしてバラ。もうこれは正直、夏はお休みでいいんじゃないかなと思うくらい厳しいです。
咲き進みが早くて、開ききってしまって終わるのが早い。冷房のある室内でもなかなか持ちません。
草花系や小花も選び方が大事
一見かわいらしい草花系、小花系も、夏は避けたほうが無難な種類があります。
特に花びらが薄いもの、水が汚れやすい茎のタイプは、暑さで痛みやすいです。

もちろん、水を清潔に保てば多少は持ちますが、初心者の方にはあまりおすすめできません。
夏はとにかく「強い花材でしっかり作る」のが、アレンジを長く楽しむコツです。
7月のワンデイレッスンは「トロピカルブリーズ」
夏の海風を感じるようなリゾートアレンジ
7月のワンデイレッスンは、テーマが「トロピカルブリーズ」。
黒い器を使って、リゾートホテルに飾ってあるような、エキゾチックで涼やかなアレンジメントを作ります。

使うのはアンスリウム、カーネーション、ユーカリなど。
花材はその時の仕入れ次第で少し変わりますが、基本的に南国系を中心に構成しています。
この写真は2月に作ったサンプルなんですが、ちょっと色合いが暑苦しいなと今見て思ってます。
なので、本番ではもう少し白やグリーンを入れて、視覚的にも涼しさが出るように工夫します。
器が大きいので、持ちもいいです
器は直径40センチくらいある黒のもの。深さもあるのでオアシスもたっぷり入り、水のもちもいいと思います。
ただ、お持ち帰りの際はちょっと重たいかも。頑張って運んでくださいね。
8月はレッスンお休みですが、対応は可能です
毎年のことですが、さすがに8月は暑すぎるので、ワンデイレッスンは基本お休みとさせていただいています。
ただ、「どうしても作りたい」という方には、花材をご用意できますので、ご希望があればご連絡ください。
自宅で静かにお花と向き合いたいという方には、むしろこの時期が向いているかもしれません。
冷房の効いたお部屋で、花の香りとともにひととき集中する時間。とても贅沢です。
夏の花選びで、暮らしがもっと涼しくなる
暑いから花は飾らない、じゃなくて、暑いからこそ飾り方を工夫する。
そんな気持ちで、少しでもお花のある暮らしを続けてみてほしいなと思います。
強い花を選び、器やグリーンで涼やかさを演出することで、部屋の空気もふっと軽くなります。
花はただ飾るだけじゃなくて、暮らしの空気を変えてくれる存在。
この夏も無理せず、自分なりにお花を楽しんでいきましょう。

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