ニコライ・バーグマン 風の 花束アレンジメントレッスン|自由が丘 フラワーアレンジメント教室

フラワーアレンジメント

ニコライ・バーグマン 風の 花束アレンジメントレッスン

いよいよスタート、デザイナーコースへ

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長年、私のフラワーレッスンに通ってくださっている生徒さんがいらっしゃいます。
昨年は、極上フラワーレッスンとして、絵画からインスピレーションを得てデザインを組み立てる、そんな少しアーティスティックなコースを終えられました。

ダ・ヴィンチ、フェルメール、クリムト。絵画の色や構図をヒントに、お花でストーリーを描くような時間。とても感性が磨かれるコースで、毎回、生徒さんそれぞれの個性が花開くようで、私自身もとても刺激を受けました。

ただ、そういった表現の自由さを本当に楽しむためには、やはり技術の土台が必要だな、と感じることもあるのです。
そこで今年の五月からは、同じ生徒さんがいよいよデザイナーコースへ進まれることに。

このデザイナーコースは、世界的に活躍している有名なフラワーデザイナーたちをテーマに、彼らの花のスタイルや構成、色彩感覚を学びながら、その人らしい作品を実際に自分で作っていくという内容です。

一見、絵画のコースのほうが華やかで楽しそうに見えるかもしれません。
けれど本当に花の世界を深く味わいたいなら、私はデザイナーコースを先にとおすすめしています。

なぜなら、世界のデザイナーの技法を学んだうえで絵画コースを再び受けると、自分の中にある「こうしたい」という感性を、思い通りに花で表現できるようになるからです。つまり、楽しさの質が変わるんですね。

実際、私のビジネスコンサルをお願いしている貴子先生も、絵画のコース、デザイナーコース、そして再び絵画のコースという順番で受けておられました。経験を積むごとに、手の動きや構成の幅が見違えるほど変わっていきます。

もちろん順番はどちらからでも構いません。絵画で楽しいを知ってから、もっと上手になりたいと思って次に進むのも自然な流れ。
そして何より、どちらのコースも上質な時間になるように、私が全力で設計していますので、安心してお越しくださいね。

5月のテーマはニコライ・バーグマン

デザイナーコース、記念すべき初回のテーマは
みなさんご存じ、ニコライ・バーグマンさんです。

お花が好きな方なら、一度はその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ボックスフラワーの第一人者として知られ、ファッションブランドとのコラボレーションやテレビCMにも登場している、まさに日本でもっとも有名なフラワーデザイナーの一人です。

そんなバーグマンさん、初めて日本に来たのは学校を卒業されたばかりの頃。
なんとお父様との卒業旅行でいらしたのだそうです。
そのとき、お父様の知人が日本でお花関係のお仕事をされていて、ちょっとした職業体験のようなかたちで、日本の花の現場に触れる機会があったそうです。

その体験が心に残ったのでしょうね。
一度帰国されたあと、今度は本格的に花の仕事をしようと再来日。
最初は埼玉のお花屋さんで働きはじめたそうです。
そしてそのお花屋さんが、青山に事務所を持つことになったときに、バーグマンさんは自ら申し出て、そこをフラワーショップにしていただいたそう。

毎日、ウィンドウにお花を飾っていたそうです。
すると、だんだんアパレル業界の方々の目にとまるようになり、そこから少しずつ仕事が広がっていったんですね。

このエピソード、私大好きなんです。
たしかに他の海外デザイナーの中には、自国でロイヤルウエディングを手がけたとか、ホテルの年間装花を任されたとか、そういう華々しいキャリアから入ってくる方も多いです。

でもバーグマンさんは、日本での地道な経験を積み上げて、ここまでのブランドを築かれた。
だからこそ、日本の暮らしや空間に合うお花を提案できるのだと思います。

今回のレッスンでは、そんな彼の世界観を、花束というかたちで表現していきます。
もちろんただのコピーではありません。技術をなぞりながら、その中に自分らしさを込める。
それが、このコースの目的でもあります。

バーグマンさんのお花の特徴

ニコライ・バーグマンさんのお花といえば、まず思い浮かぶのがボックスフラワー。
見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
箱の中にお花がぎっしりと詰められていて、まるで宝石箱のような華やかさ。ギフトとしても人気がありますね。

でも実は、技術的にはそこまで難しくないんです。
お花の長さをきちんと測ってカットして、あとは敷き詰めていくだけ。
お花の選定や色合わせさえしっかりしていれば、初心者の方でも美しく仕上がります

今回の極上フラワーレッスンでは、経験者の方が対象ということもあり、あえてボックスフラワーは取り入れていません。
ただ、もしご希望があれば、事前にお申し出いただければ対応できます。
実際、貴子先生もボックスフラワーを作られていましたが、それはもう豪華でうっとりするような出来栄えでした。

では今回のメインである花束はどうでしょうか。
最近はSNSでも、くるくると花を回しながら花束を作っていくスタイルの動画をよく見かけますよね。
バーグマンさんの花束も、まさにそんなスタイル。きちっと構成されたフォルムの中に、繊細な色彩のグラデーションが広がっています。

彼が大切にしている色づかいのひとつに、大人ピンクというキーワードがあります。
甘すぎず、落ち着いていて、でも華やか。
今回はその大人ピンクを中心に、グラデーションになるようなお花を仕入れました
そして、全体を引き締めるようにグリーンを加えて、バランスよくまとめています。

こうした色の重なりや構成を学ぶことも、デザイナーコースならではの魅力です。
ただ作るだけではなく、色で魅せる。そんな視点を持ちながら、お花に向き合うことができます。

今回のレッスンの花材と意図

今回のレッスンでは、バーグマンさんの世界観を意識しながらも、私なりの視点で花材をセレクトしました。
テーマは「大人ピンクのグラデーションと、グリーンでつなぐ花束」。

実際に使用したお花はこちらです。

・ナデシコ手毬
・ナデシコミックス
・スカビオーサ紫
・スカビオーサ薄紫
・アルケミラモリス
・ストロベリーキャンドル
・アンブレラファン
・カップ咲のバラ

ピンクと一言で言っても、彩度やトーンによって雰囲気は大きく変わります。
ナデシコの優しい色味から、スカビオーサの深みある紫、そしてカップ咲きのバラの柔らかい印象まで。
その流れをアルケミラモリスやアンブレラファンのグリーンが自然につないでくれます。

この色の重なりと変化が、花束に奥行きを与え、バーグマンさんの「大人っぽさ」を表現する鍵になっています。
お花は私がまとめて仕入れたので、生徒さん自身が色に迷うことなく、構成の美しさに集中できるようにしています。


レッスンの実際の風景

今回の花束は、普段のオルエローズのレッスンとは少し違ったアプローチでした。
ふんわりした流れやナチュラルな動きを大切にする普段のスタイルに対して、今回はしっかりと構成されたクラシカルな花束。
茎を長く使うのではなく、手を丸く広げたOKサインのような形をキープしながら、その中に花の首をしっかり収めていくという手法です。

上から順に積み重ねていくような感覚。
ちょっと慣れないと、手の中で花がバラけそうになったりしますが、コツをつかめば自然に手の中で茎が絡み合って、形が崩れません。

今回は、最後にグリーンを加えて仕上げました。
仕上がりは見事。さすが、長年レッスンを続けてこられた生徒さんです。
手首を柔らかく使って花を回しながら、スナップを効かせるようにして形を調整していくとしっかりと組まれて、たとえ持ちきれなくても崩れません。

レッスン中、面白い場面もありました。
完成した花束を手にした生徒さんが「これ、テーブルの上に立たせたいのだけれど、意外と難しい」とおっしゃったんです。
実はこの「立たせる」というのは、私のレッスンではあまり重点を置いていなかった部分。
でも、生徒さんにとっては、きっとやってみたかったことなのだと思います。

少しの工夫で花束は自立することをアドバイスすると、すぐに成功!
茎をまっすぐに切るのではなく、内側を少し短く切るようにすると、自然とテーブル上で安定します。

確かに、デザイナーが花束を作ってぽん!とテーブルの上に置く動画はよく見ます。
やってみたかったんですね!笑


ライティング問題とこれからの課題

この日はあいにくの雨模様。
普段なら午後一番のレッスンですが、生徒さんが自由が丘で英語のレッスンを終えてから来られるため、この日は少し遅めのスタートでした。
その結果、レッスンが終わるころにはすっかり外が暗くなってしまっていて、撮影には不向きな光環境に。

私自身、照明は持っているのですが、まだ使いこなせているとは言いがたく…
すみません。

ですが、6月から始まる写真の今道重美先生の新たなレッスンがあります。
私もこのタイミングで改めてライティングを学び直すつもりです。
せっかく素敵に仕上がったお花たち。記録として、そして作品として、ちゃんと美しく残してあげたいですからね。

冬になって日が短くなる前には、しっかりスキルアップしたいと思っています。


さいごに──自由な創作のために

今回のレッスンを通して感じたのは、やはり技術を知ること、身につけることの大切さです。
感性やひらめきももちろん大切ですが、それを形にする手の動き、構成の力、色を重ねる知識があってこそ、表現が自由になります。

デザイナーコースは、そんな技術の土台をつくるための時間。
世界のデザイナーたちの知恵やセンスを学びながら、自分の中の「作ってみたい」をどんどん増やしていく。
そんな場所です。

もちろん、絵画のコースのような感性から生まれるデザインも素敵です。
でもその前に、技術があればあるほど、自由度も広がります。

今回の生徒さんのように、絵画のコースを経て、デザイナーコースに進む方もいれば、先に技術を学んでから表現へと向かう方もいます。
どちらも正解です。自分のペースで、一歩ずつ。
お花とともに成長していく、そんな時間を一緒に重ねていけたら嬉しいです。

来月は、また別のデザイナーをテーマに、新しい挑戦が待っています。
それもまた、楽しみにしていてくださいね。


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