No.21山 (Mountain)のガイド
ルノルマンカードにおける「山」とは?
ルノルマンカードに
正解も不正解もありません。
それは、クライアントの心を引き出す道具だから。
私の先生からはデッキの意味を覚えないよう言われました。
自由な発想が必要だからと。
・・・・・
その発想を豊にしていただくためにカードの説明を書きます。
ちなみに、説明を見る前にこのカードを見て、どんな印象ですか?

上の嫌だなあ
きつそう〜
こんな感じのインスピレーションで良いのです。
では、もっとインスピレーションの幅を広げるために解説します。
ルノルマンカードの中でも、一目見ただけで「これは何か重そう…」と感じてしまうカード、それが**No.21『山(Mountain)』**です。
このカードが現れるとき、そこには障害や遅延、心の中にあるブロックといったテーマが隠れていることが多いと言われています。
カードの絵柄に描かれているのは、どっしりとそびえ立つ一つの山。視線の先を遮るように存在し、「この先に進みたいのに…」と立ち止まらせられてしまうような印象を受けます。
でも、このカードが伝えていることは、単なる“立ち止まり”や“困難”だけではないのです。
キーワードに込められたメッセージ
このカードに対応するキーワードには、こんな言葉が並びます:
- 障害物
- 遅延
- 重い
- 多い
- ブロック
- 忍耐
- 目的地

ひとつひとつを見ると、どれもポジティブとは言い難い言葉かもしれません。でも、どれも「動けない理由」や「簡単に進まない現実」を表しているだけで、それ自体が悪いことだとは限らないのです。
むしろこの「山」があることで、わたしたちは自分が本当に向かいたい場所を知ることができるのです。
ルノルマンにおける「山」は何を象徴しているの?
このカードが示すものは、シンプルに言えば「目の前の障害」。でもその障害にはいろいろなかたちがあります。
たとえば:
- 職場での壁、人間関係の摩擦
- 恋愛や家庭でのすれ違いや距離感
- 自分自身の中にある不安、恐れ、諦め癖
- 行動したいのに踏み出せない、ブロックされたような感覚

つまり、山=“あなたの中にある超えたいけれど越えられないもの”を象徴しているのです。
そしてこのカードが中心に現れるとき、ルノルマンでは「クライアントの上に山がある」と表現されることがあります。それはつまり、「まるで世界の重みを肩に背負っているかのような状態」を意味しているのです。
「山」は本当に悪いカードなのか?
ルノルマンカードを学び始めた頃、多くの人が「山」のカードを引くと少し身構えてしまいます。「ああ、進めないってことか…」と、何かを止められたような気持ちになるからかもしれません。
けれど、すべての障害が悪いわけではありません。
たとえば、冬山を登る登山者たちは、厳しい自然条件を前にしてもあえてその山を選びます。理由は「そこに山があるから」。それは挑戦であり、成長であり、魂の冒険なのです。

ルノルマンの「山」も同じ。
このカードは、「進まない」ことの意味を教えてくれます。
何かを待つこと、今は休むこと、あるいは意志の強さを試されていること。
それは「止まる」ことではなく、「立ち止まる」ことでしか見えない景色があるということ。
そして、山があるからこそ、自分の“目的地”がはっきりと見えてくるのです。
クラブの8と山が語る「努力と報酬」
ルノルマンカードの山は、トランプの「クラブの8」に対応しています。クラブは行動・ビジネス・努力の象徴。そして8という数字は、循環・執着・粘り強さを示します。
つまりこのカードには、「すぐには報われないけれど、粘り強くやれば報酬がある」という含意があるのです。
特にビジネス面では:
- 長期的なプロジェクトの成功
- 忍耐が必要な仕事
- 一見ストップしているように見えて、内側で静かに進行している物事
そんな状況を表すことがあります。

「今は種を蒔いたばかり。収穫には時間が必要よ」
――山のカードが出たとき、そんな優しい言葉を添えるのも素敵ですね。
「山」が示す現実的な状況
ルノルマンカードは、非常に現実的な象徴を扱うのが魅力のひとつです。「山」が出るとき、こんな現実が表れているかもしれません。
- 仕事や経歴面:停滞、障害、やる気の低下、観光業のストップ
- 健康面:慢性的な疲労、長引く病、冷えや倦怠感
- 恋愛面:距離感、セックスレス、頑固さ、進展しない関係性
- メンタル面:プレッシャー、焦燥感、孤立感、抑うつ傾向
このように「山」は、物理的にも心理的にも「重さ」を持った状態を表します。
でも、それは「ここで止まれ」というサインではなく、「ここで整えてから進もう」という優しいブレーキかもしれません。
「山」の性質とタイミング
ルノルマンカードの「山」は、とにかく“遅い”カードです。
- 動きが鈍い
- 結果が出るまで時間がかかる
- 一時停止や長期的ブロック

たとえば、タイミングを読むときに「山」が出たら、それは数週間〜1年ほどかかる可能性を意味します。
またこのカードの性質は、「冷たい」「遠い」「頑固」「揺るがない」など。どこか孤高な雰囲気さえ感じさせるカードです。
でもその“冷たさ”があるからこそ、熱を持ちすぎた心を冷やしてくれる働きもあるのです。カードが出たとき、クライアントのペースに合わせて「少しペースを落としてみましょう」と提案するのも良いかもしれません。
カードの組み合わせで読み解く「山」の姿
ルノルマンカードは「組み合わせ」で意味が変化します。「山」と他のカードがどのように作用するのかを見ると、問題の本質や未来の動きが見えてきます。
山+馬(1): ニュースは遅れて到着する、誰かが最終的に到着する
山+クローバー(2): 物事が上向き、問題はうまく終わる
山+船(3): 旅行の遅れの後、飛行機が遅れて発生
山+家(4): 孤独、小屋
山+木(5): 健康問題、長引く病気
山+雲(6): 失われた、先延ばし、混乱
山+蛇(7): 主要な問題は、女性が遅れている
山+棺(8): 障害物が終了
山+花束(9): 山、救済
山+大鎌(10): 遅延作用
山+鞭(11): 焦り、長期的な論争
山+鳥(12): 再接続、待望の電話

山+子供(13): 孤独な子、新たなスタートに問題
山+狐(14): キャリアの成長の欠如、休職、失業
山+熊(15): 山の中で文字通りクマ、財務制限、ダイエット
山+星(16): モチベーションの欠如は、夢の実現が阻止される
山+コウノトリ(17): 物事は、再び前進し、再起動されている
山+犬(18): シングル友人、孤独、見捨てられた犬
山+塔(19): 懲役、政府、法的規制、隔離
山+庭園(20): 休暇、遅れてミーティング
山+道(22): 遅延判定、ハイキング、散歩
山+鼠(23): 問題は終わる
山+ハート(24): 孤独な、冷たい心
山+指輪(25): 孤独な関係は、デューティ
山+本(26): スローの研究
山+手紙(27): 遅れたニュース、応答なし
山+紳士(28): 無関心男、男はブロックがある
山+淑女(29): 冷たい女性、女性を強調した
山+百合(30): セックスレス、絶縁、冬
山+太陽(31): 成功は最終的に発生する
山+月(32): うつ病、小文字を区別しない
山+鍵(33): 障害物が克服される
山+魚(34): 財政問題、お金が遅れている、釣り
山+錨(35): 長期的なブロック
山+十字架(36): 負担、人生の終わりに、うつ病
こうした組み合わせは、実占で非常に役立ちます。特に「今動けないのはなぜ?」という問いに対して、「山」の隣のカードがヒントを与えてくれるのです。

スピリチュアルな視点から見た「山」
山はただの障害ではありません。神話の中で「山」は神と出会う場所であり、啓示の舞台です。
- アララト山:ノアの方舟がたどり着いた地。世界の終わりと再生の象徴。
- シナイ山:モーゼが神から十戒を授かった山。信仰と律法の山。
- 富士山や霊峰:日本でも“ご神体”とされる山々があるように、山は天と地を結ぶ場所。
「山に行けば助かる」
「山の上で奇跡が起きる」

――これらの神話的な象徴は、「山」が障害であると同時に、魂が目覚める場所でもあるということを示しています。
この視点で読み解くと、山はただの“問題”ではなく、「聖なる転機」や「大いなる目覚めの扉」とも言えるのです。
現代における「山」と私たちの人生
私たちの生活の中にも、“山”は存在しています。
- 何年も越えられないコンプレックス
- 家族との関係
- キャリアの中での課題
- 心の中にある「私はダメだ」という声
こうした内なる山たちは、決して一気には崩せません。けれど、少しずつ向き合っていけば、やがては自分の一部になって、気づけば景色の中に溶け込んでいることもあります。
山は、「そこにある」だけで、私たちに成長と変化を促します。
そして登る道のりは険しくても、その景色は人生で一番美しいものになるかもしれません。
まとめと、読者へのメッセージ
ルノルマンカードの「山」は、確かに簡単なカードではありません。
でも、その山はあなたに向かって「止まれ」と言っているのではなく、こう問いかけているのです。
「それでも進みたい場所はどこ?」
「この障害を乗り越えてまで、あなたが辿り着きたい目的地はどこ?」
もしその答えが胸の中にあるのなら、山は必ず登れます。
たとえゆっくりでも、一歩ずつでも。

だからこそ、山が現れたときはこう思ってみてください。
「私は今、大切な何かに近づいているんだ」と。
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